Amazonで商品を販売するうえで
カートボックスを獲得できるかできないかで
売上が大きく変わってきます。
ただ、このカートボックスのアルゴリズムは超複雑で、
単純に最安値だからカートが取れるわけでもなく、
どうしたものかと手を焼いている人も多いと思います。
カートボックス取得のアルゴリズムはAmazonのトップシークレットなので
ハッキリ言ってなかなか表には出てきません。
が、今回Amazonに近いある筋の方(ヤ●ザじゃないですよ)から
とても信ぴょう性の高い情報をいただいたので、
自身の経験と照らしあわせてお伝えします。
ハッキリ言って有料級の内容だと思います。
それでは、早速はじめていきましょう。
目次
そもそも、カートボックス取得とは?
せどりをやっていると、
「Amazonのカートを取る」
「Amazonのカートボックスを獲得する」
・・・といった言葉がよく出てくると思いますが、
初心者のうちはチンプンカンプンだと思います。
私も最初に買った教材に当たり前のように
「カートを取るためには・・・」
となんの前触れもなく書かれていましたが、
あまりにも意味がわからなくて一瞬挫折しそうになりました 笑
ということで、まずは「カート獲得」とはなんぞや??
というところから説明していきます。
Amazonで新品の商品を買う場合、それぞれの商品の「詳細ページ」
(値段や仕様などが詳しく書いてあるページ)から買うと思います。
たとえば、こんな感じですね。
↓
この図の右上を見ていただくと「カートに入れる」という
ボタンがあることがわかると思います。
さらに、画面の下の方にはこの商品を販売している
出品者名が書かれていますが、カートに入れるというボタンを
押すとこの出品者から買う、という形になります。
普通、目当ての商品を見つけたお客さんはこのボタンを
クリックして買うので、これが「Amazonのカートボックスを獲得した」
という状態になります。
で、ここが大事なポイントなのですが、Amazonはカタログ方式なので
「一つの商品」を「複数の出品者」が売る形になります。
先ほどの画像の「こちらからもご購入いただけます」を見ると
わかるのですが、他にも何人か出品者がいることがわかります。
そして、このカートを獲得している出品者は固定されているわけではなく
「ある条件」を元に常に入れ替わっていきます。
この「ある条件」がカートボックス獲得のアルゴリズムと言われるもので、
Amazon販売を攻略していく上でものすごく重要なものなので、
この後詳しく解説していきます。
カートボックス獲得のメリット
カート獲得のアルゴリズムをお伝えする前に、
カートボックスを獲得するとどんなメリットがあるか解説していきます。
カートボックス獲得のメリットは大きく2つありますが、
まず、一番のポイントは商品がすぐ売れる、ということですね。
せどりは利益も重要ですが、在庫を持つ以上商品を回転させることが
一番大切なので、カートを獲得することで早く資金回収できるメリットがあります。
もう一点、複数在庫を持っている場合にいっきにたくさん売れる
というメリットがあります。
特に「予約転売」をやっていると在庫を複数持つケースが多いですが、
カートを獲得することで一気に大量の在庫を売りさばくことができ
大きく利益をあげることができます。
逆に、カート獲得ができないといつまで経っても売れ残り
最悪資金不足に陥ってしまうので、この「カート取得」は
Amazonで販売する上で「最重要ポイント」と言っても過言ではないです。
カートボックス獲得のアルゴリズム
では、ここからはいよいよ
「どうやったらカートを取得できるか?」
そのアルゴリズムを公開していきます。
Amazonの理念を理解する
アルゴリズム理解のために必要なのは、実は「Amazonの理念」です。
というのも、このAmazonの理念がカートボックス取得の
アルゴリズムをひもとくためのヒントになるからです。
Amazonの理念は、ホームページにも大々的に書かれているように
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
です。
↓
この理念のもとに、お客さんに最短で商品を届けるための
物流システムを構築したり、購入後1ヶ月以内であれば理由を
問わず返品・返金を受け付ける、という荒業をやってのけているわけです。
(これが我々出品者に厳しいシステムになっていたりもするのですが・・・)
この理念はカート獲得アルゴリズムにも反映されていて、
要するにお客さんを大切にしている出品者が優先的にカートボックスを
獲得できる仕組みになっています。
最低限クリアしなければならない条件
カートボックス獲得のために必要な要素はいくつかありますが、まず、
最低限絶対にクリアしていないとカートを獲得できないという条件があります。
全部で3つありますので、一つ一つ見ていきましょう。
出品形態について
まず「出品形態」ですが、”大口出品”であることが条件になります。
以前は小口出品でもカートが獲得できたようですが、
今は100%できないので必ずカート取得のためには大口出品で
あることが最低限クリアしなければならない条件の一つです。
大口出品は月に4,900円の費用がかかりますが
小口出品の場合商品が一個売れるごとに基本成約料として
100円取られてしまうのと、そもそも小口だとFBAサービスが
利用できないので、ここはさっさとクリアしましょう。
Amazonマーケットプレイス保証の申請率について
Amazonマーケットプレイス保証とは、ごく簡単に言うと
「(FBAサービスを利用していない)自己発送の出品者とお客さんの間で
トラブルがあった場合に、Amazonが間に入って保証する」
というAmazonの保証サービスです。
FBAサービスを利用している場合、Amazonが間に入って
発送から集金、必要に応じて返金対応など全てやってくれるので
イマイチぴんとこない方が多いと思います。
ただ、自己発送の場合は基本的にお客さんとのトラブルは
当事者同士で直接解決してください、ということになっているので
最後の手段としてAmazonがお客さんを守りますよ、というものですね。
で、このAmazonマーケットプレイス保証ですが、カート獲得のためには
「受注した注文全体の0.5%未満」であることが必要になってきます。
500個自己発送で売っていた場合、そのうち3個以上に対して
このAmazonマーケットプレイス保証を申請されてしまうとまずいです。
全ての商品をFBAサービスで売っている人にとっては関係ないですが、
一部自己発送をしている方はこの点ご注意ください。
返金率について
最後に「返金率」についてですが、基本的に一ヶ月の返金率が
「当月の受注数の5%未満」であることが必要です。
100件売って5件以上申請があるとカート獲得が
厳しくなってくる感じですね。
新品であれば返金申請はほとんどないですが中古、
特にプリンターなどの精密機器を扱っている場合は返品が
多くなりがちなので、検品をしっかりと行ったり商品説明を
細かく書くようにするなど対策が必要です。
カート獲得アルゴリズムで重要な5つの要素
ここまでカート取得のために必要な3つの要素を書いてきましたが、
普通に運営していればここまでは問題なくクリアできていると思います。
そこで、ここからはさらに踏み込んでAmazonがカート取得を
算出しているロジックを明かしていきたいと思います。
カート取得で重要な要素は全部で5つあります。
1.出荷形態
2.Amazon(co.jp)での販売実績
3.在庫数
4.評価
5.販売価格
では、ひとつずつ解説していきます。
1.出荷形態
カートボックス獲得の重要な要件の一つとして、商品を買ってから
お客さんの手元に届くまでの配達スピードがあげられます。
Amazonの理念って覚えてますか?
そう、
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
ですよね。
ですので、お客さんにとって有利なように配送スピードが早い
出品者に優先的にカートを割り当てようとしてます。
配送スピードについては、
Amazon>FBA利用者>自己出品者
となるので、自己出品者よりもFBA利用者の方に
優先的にカートが割り当てられる形になります。
なお、時々「即日発送」をうたっている自己出品者がいますが
FBA利用者の方に優先的にカートが割り当てられます。
自己出品者がすごく安く出していてもFBA利用者がカートを
取っているケースを見たことがあると思います。
この「配送スピード」はカート獲得でかなり重要な要素を占めますので、
FBAをどんどん利用していきましょう。
2.Amazon(co.jp)での販売実績
Amazonでの販売実績が多ければ多いほど、
カート獲得に有利になります。
この販売実績ですが、大きく2つあります。
まずひとつ目がAmazonでの「販売数」です。
この販売数はあくまでAmazon.co.jpでの販売数のみで、
輸出をやっていてAmazon.comやAmazon.ukなどの販売実績が
あってもカウントされないのでご注意ください。
また、販売数ですが「アカウント全体」での販売数ではなく
「出品しているカテゴリ」での販売数が考慮される形になります。
たとえば、「DVDカテゴリ」で出品したとします。
今までAmazon(co.jp)で全部で500件販売した実績があったとしても
「DVDカテゴリ」で50件しか売った実績がなければ
この50件を元にカート獲得アルゴリズムが計算される形になります。
販売実績の2つめは「Amazon(co.jp)の販売期間」です。
要するにAmazon(co.jp)でお店を出してからどれだけ経つのか、
ということですが、これは単純にながければ長いほうが有利になります。
自身の経験を踏まえると、販売実績における
「そのカテゴリでの販売数」はカート獲得の上でかなり重要になって
くるので、カート獲得パワーをつけるために多少剥離でもFBAに入れて売りまくる、
というのは一つのやり方としてありだと思います。
特に予約転売の場合、カート獲得ができれば最安値でなくても
売れるので、カート獲得パワーはつけておいた方が絶対に有利です。
3.在庫数
これはあまり知られてない事実ですが、
実は在庫数が多いほうがカート獲得をする上で有利になります。
この在庫というのはその商品に対する在庫であって、
Amazonに出品している全体の在庫ではないのでご注意ください。
たとえば、プレイステーション4の本体を3つ在庫持っていれば
在庫3でカート獲得のアルゴリズムが計算されます。
お客さんの中には一つの商品を複数買う人もいるので、
Amazonの方で在庫を持っている人に優先的にカートを
割り当てているんじゃないかなと思います。
経験上、そこまでカート獲得に大きな影響を及ぼしていないのと、
ヤフオクやメルカリなど個人から仕入れている場合、一点ものが多いので
在庫を多く持てないケースも多いので、この在庫数については
そこまで気にしなくても良いと思います。
ただ、予約転売で販売前に自己出品で出す場合は
在庫を多くしておけばカート獲得しやすくなるので
テクニックとして覚えておくと良いと思います。
(持っている以上の注文がこないように注意が必要)
4.評価
お客さんからの「評価」もカート獲得アルゴリズムの一部に組み込まれます。
具体的には「マイナスの評価が評価全体の5%以内」と
言われていますので、目安として評価100件に対して
95件以上良い評価があれば大丈夫、という感じですね。
で、ぶっちゃけ評価については悪くてもカートを獲得できる
ケースがあるのであまり気にしなくて大丈夫です。
ただ、カートを取っていても
「評価が悪いお店からは絶対に買わない!」
というお客さんは一定数いるので、悪い評価がつかないように注意しましょう。
5.販売価格
最後になりますが、カート獲得の上で超重要なのが「販売価格」です。
この設定を間違えると、他の条件を全てクリアしていても
カート獲得ができなくなってしまいます。
Amazonとしても安く売れば売るほどお客さんが喜んでくれるので
最安値を推奨してきますが、必ずしも常に最安値がベスト、
というわけではありません。
というのも、最安値にするとそれを引き金にして
価格競争が起きる可能性があるからです。
特に価格改定ツールを使っていて
「最安値より1円安くする」設定にしている場合、
ストッパーがかかるまで無限に値下げ合戦が続いていくので
極力最安値は避けるようにしましょう。
では、どうすればよいかですが、そもそも同じ条件であれば
「最安価格に対して2%~5%以内であればカート獲得は可能」
という事実があります。
つまり、ライバルが5,000円で商品を出品していた場合、
5,100円~5,250円まではカート獲得は可能、ということです。
もちろん、カート獲得のための他の要素も関わってくるので
一概にそうなるとは言えないですが、他の条件が一緒であれば
多少高くても十分カートを取ることは可能です。
価格についてはカート獲得の上でかなり重要な要素になりますが、
必ずしも最安値がベストではない、というのは非常に大事なポイントなので、
しっかりとおさえていただければと思います。
まとめ
では、まとめです。
Amazonのカートボックス獲得を獲得するためには、
●出品形態は大口が必須!
●FBAサービスを利用するのも必須!
●カートを取りたい商品のカテゴリの販売実績を増やす
●価格は最安値より2%~5%で設定
以上をしっかりと行っていくことが大切です。
カートを獲得することでキャッシュフローが改善され大きく利益を
伸ばすことができるので、今回の内容を元に実践していただければと思います。
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